親が元気なうちに確認しておくべき20項目|家族が困らないための準備

親が元気なうちに確認すること

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急に親が入院したとき、お薬手帳の場所を家族は分かるでしょうか。実家が留守になったとき、合鍵を持つ人へ連絡できるでしょうか。

まずは、お薬手帳や受診に使うものなど、親が答えやすい項目を一つ確認するだけで構いません。相続や葬儀を一度に決めるためではなく、必要なときに何を見ればよいかを残す準備です。

以下は改良版の無料PDFと同じ20項目です。「急な入院と連絡」「実家と暮らし」「書類とお金の確認先」「本人の希望と家族の相談」に分けてあります。

話し方に迷うときは、親への切り出し方から。書き込める一覧を使いたい方は、無料チェックシートのページへ進んでください。

01〜05:急な入院と連絡に備える

病院で使う物と、家族の連絡先を確認する範囲です。病状の判断や、治療方針の決定をする一覧ではありません。

  1. 医療を受けるときに使うもの

    普段の受診で何を使っているかと、その場所を本人と確認します。カードを家族が預かることや、番号・暗証番号を記録することが目的ではありません。

  2. お薬手帳と、いつもの薬局

    手帳の場所と、薬について分からないときに聞ける薬局を残します。薬が複数の病院から出ている場合も、自己判断で飲み方を変えず、確認する窓口を整理します。

  3. かかりつけ医・診察券

    病院名・診療科・診察券の場所を確認します。「いつもの病院」だけでは別の家族に伝わらないので、分かる範囲で名前を残しておきます。

  4. 持病・アレルギー

    医療者へ伝えたいことと、詳しい情報を確認できる先を整理します。この紙だけを診療情報の代わりにせず、本人が共有を望む範囲を確認してください。

  5. 急なときの連絡先

    最初に連絡する家族、親しい人、知らせたくない相手を確認します。電話番号などを書く場合は本人の了承を得て、シートを見せる相手も限定します。

受診の持ち物や薬の情報を詳しく整理する場合は、親の入院前に確認しておきたい書類で、先に確認する物をまとめています。

06〜10:実家と、ふだんの暮らし

家に入る必要があるときの相談先と、勝手に片付けないための確認です。親の持ち物や契約は、本人の意思を確認して扱います。

  1. 家に入る必要があるときの相談先

    合鍵を持つ人や、必要時の受け渡しを相談する相手だけを残します。玄関付近の隠し場所など、鍵そのものの保管場所はこの紙に書きません。

  2. 残したい物・触らないでほしい物

    写真や手紙など、子どもからは価値が分かりにくい物も対象です。「片付けるから捨てる」ではなく、本人が残したい物と、判断を保留したい物を確認します。

  3. 電気・ガス・水道などの連絡先

    電気・ガス・水道の契約先、自治会、近所で頼れる人などを整理します。連絡先が分かっただけで、家族が自由に解約できると考えないようにします。

  4. 留守が続くときの実家の見守り

    長い入院や施設への入居などで留守になる場合、郵便物、庭、家の様子を誰に相談するかを残します。売却を決める前でも、日々の管理について話すことはできます。

  5. スマホ・有料サービスの確認方法

    スマホで使っている有料サービスや契約先の名前と、必要なときの確認方法を残します。アプリを消すことと契約を終えることは別の場合があります。パスワードや復旧コードは書きません。

片付けを始めるなら、捨てる前に確認したい物を先に確認します。大型家具や遠方の実家で困っている場合は、家族だけで進めるか、業者に相談するかの判断を整理できます。

有料サービスの確認は、契約名だけ先に残すデジタル終活で、パスワードを書かずに準備する方法を確認できます。

11〜15:書類と、お金の確認先

財産の金額を集めるのではなく、書類の場所と困ったときの相談先を残します。番号や認証情報は不要です。

  1. 銀行・年金などの書類

    銀行や年金の関係書類の場所、問い合わせ先を整理します。口座番号、残高、キャッシュカードの暗証番号を聞き出すための一覧ではありません。

  2. 加入している保険の書類・窓口

    保険証券の場所、保険会社、担当窓口などを確認します。給付対象や必要書類は契約によって異なるため、実際の手続きは保険会社へ確認してください。

  3. 実家や、ほかの土地・建物の書類

    実家だけでなく、ほかの土地や建物に関する書類があるか、本人に確認します。固定資産税の書類などの場所を入口にして、名義や権利については関係機関へ確認します。

  4. 入院費などの支払いで困ったとき

    支払いが難しくなったとき、誰へ相談するかを残します。病院の相談窓口、家族、金融機関などが候補です。このシートは、家族による出金や代理手続きを認める書類ではありません。

  5. 介護や生活の支援が必要なとき

    地域の相談窓口や、既に関わっている担当者の確認先を残します。介護が始まることを前提にせず、買い物や暮らしで困ったときに、どこへ相談できるかを整理します。

実家以外の不動産があるか分からない場合は、所有不動産記録証明制度の使いどころへ。口座の書類を整理する場合は、親の口座を整理する前の確認で、引き落としや家族の手続きを分けて考えます。

16〜20:本人の希望と、家族の相談

本人が話せるところだけ、今の希望として聞きます。空欄や保留も記録の一つです。

  1. お墓の場所・管理の窓口

    墓地名、管理の窓口、管理費の案内や領収書の場所を確認します。墓地を管理する寺院・霊園と、使用名義人や費用を払う家族は、同じとは限りません。

  2. 供養や、仏壇などへの今の考え

    供養先や仏壇などについて、今の希望や相談したい相手を確認します。宗派やお寺との関係も含めて、すぐに移転や処分を決めるための質問にはしません。

  3. 葬儀についての今の希望

    規模、知らせたい人、事前相談先があるかなど、本人が話せるところだけを残します。今日は話したくない場合は飛ばして構いません。希望は後から変えられます。

  4. 家族で一緒に相談したいこと

    誰と話したいか、誰まで共有してよいかを確認します。家族の意見が違っても、困っている点と大切にしたいことを分けて記録し、多数決だけで片付けないようにします。

  5. 次に一つ確認するなら

    次に聞きたいことや、話せそうな時期を一つだけ残します。「次の帰省でお薬手帳の場所を一緒に見る」のように、日常の中でできる確認にします。

お墓の窓口が分からない場合は、お墓の管理者を確認する記事から。墓じまいを具体的に考える場合は、家族で確認する順番へ進めます。

葬儀の希望を聞いた後で費用の話に進むなら、葬儀費用で家族が揉めやすいポイントで、家族が先に共有することを確認できます。

分かったことだけ、一言で残す

例えば「お薬手帳は本人のいつものバッグ。次に会ったら一緒に確認」と書けば、次の行動が分かります。これは記入例です。家族が勝手にバッグを探すのではなく、本人と一緒に確認してください。

確認した日と、一緒に話した人も残しておきます。親が今日は話したくない場合は、未確認のままで構いません。希望や連絡先が変わったら、日付を付けて見直します。

暗証番号・パスワード・復旧コード・カードや本人確認書類の番号・鍵の保管場所は書かないでください。記入済みのシートは本人と相談した範囲だけで保管・共有し、SNSなどに載せないようにします。

情報整理用です。契約書・委任状や財産を動かす許可ではありません。法律・税務・医療・介護など個別の判断が必要な場合は、関係機関や各分野の専門家に確認してください。