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親の終活ノートやエンディングノートを作っておいた方がいい。
そう思っていても、実際にはなかなか始められないものです。
「親に書いてと言いにくい」
「エンディングノートという言葉が重い」
「死後の準備をさせているようで気が引ける」
「何を書けばいいのか分からない」
「全部埋めようとすると大変そう」
このように感じる方は多いと思います。
終活ノートというと、相続、葬儀、お墓、財産、遺言のような重い内容を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、そうした内容も大切です。
しかし、最初からすべてを書く必要はありません。
親が元気なうちにまず書いておきたいのは、家族が急な入院や体調不良の時に困らない情報です。
保険証や資格確認書。
お薬手帳。
かかりつけ医。
緊急連絡先。
保険証券の場所。
実家の鍵。
スマホの連絡先。
このくらいからで十分です。
この記事では、親の終活ノートを作るなら最初に何を書けばよいか、エンディングノートが重く感じる家庭でも始めやすい項目を整理します。
この記事でわかること
- 親の終活ノートを作る時、最初に書くとよい項目
- エンディングノートが重く感じる時の始め方
- 医療、薬、連絡先、保険証券など、家族が急な時に困らないための書き方
終活ノートは、全部埋めなくていい
終活ノートやエンディングノートというと、分厚いノートを思い浮かべる方もいるかもしれません。
財産の一覧。
葬儀の希望。
お墓のこと。
相続の考え。
医療や介護の希望。
友人や親戚の連絡先。
大切な物の整理。
たしかに、こうした内容を書ければ安心です。
しかし、最初から全部を書こうとすると、親も子どもも疲れてしまいます。
大切なのは、完璧なノートを作ることではありません。
家族が急な時に困らない情報を、少しずつ残しておくことです。
最初は1ページだけでも十分です。
むしろ、最初から財産や葬儀の話に入らず、医療や連絡先など、日常に近い項目から始める方が続けやすくなります。
最初に書くなら、入院時に必要な情報
終活ノートの最初に書くなら、急な入院時に必要な情報がおすすめです。
親が急に入院した時、家族がまず困るのは、次のようなことです。
・保険証や資格確認書がどこにあるか
・お薬手帳がどこにあるか
・普段飲んでいる薬は何か
・かかりつけ医はどこか
・かかりつけ薬局はどこか
・アレルギーはあるか
・緊急連絡先は誰か
・実家の鍵は誰が持っているか
これらは、相続や葬儀の話ではありません。
親の死後の準備というより、急な体調不良に備える情報です。
そのため、親にも話しやすく、子ども側も切り出しやすい内容です。
最初の1ページに書くなら、次のような形で十分です。
・病院へ行く時に持っていくもの
・お薬手帳の場所
・かかりつけ医
・緊急時に連絡してほしい人
・実家の鍵の場所
これだけでも、家族の安心感は変わります。
終活ノートという名前にしなくてもいい
親が「終活ノート」や「エンディングノート」という言葉を嫌がる場合は、別の名前にして構いません。
たとえば、
・もしもの時の連絡メモ
・病院に行く時のメモ
・家族用メモ
・大事なものリスト
・急な時に見るノート
このような名前でも十分です。
大切なのは、名前ではありません。
家族が必要な情報を見つけられることです。
親に伝えるなら、
「終活ノートを書いて」
ではなく、
「急に病院へ行く時に困らないように、持っていくものだけメモしておこう」
の方が自然です。
言葉を変えるだけで、親の受け止め方は変わります。
最初のページに書きたい項目
終活ノートの最初のページには、次の項目を書くと実用的です。
・本人の氏名
・生年月日
・住所
・緊急連絡先
・かかりつけ医
・かかりつけ薬局
・お薬手帳の場所
・保険証や資格確認書の場所
・介護保険証の場所
・アレルギー
・普段飲んでいる薬
・実家の鍵
・スマホの充電器の場所
・入院時に持っていくもの
全部を細かく書く必要はありません。
分かる範囲でよいです。
たとえば、
「お薬手帳は食器棚の引き出し」
「保険証類は寝室の小引き出し」
「かかりつけ医は〇〇医院」
「緊急連絡先は長女」
このくらいで十分です。
保険証券や重要書類の場所も書いておく
入院時の情報が書けたら、次に書いておきたいのが保険証券や重要書類の場所です。
親が医療保険や生命保険に入っている場合、入院給付金や死亡保険金を請求できることがあります。
しかし、家族が保険会社名や書類の場所を知らないと、手続きが遅れることがあります。
終活ノートには、次のように書いておくと役立ちます。
・保険証券はどこにあるか
・保険会社名
・担当者や代理店の連絡先
・年金関係の書類の場所
・不動産関係の書類の場所
・通帳や重要書類をまとめている場所
ここで大切なのは、保険金額や残高を細かく書く必要はないということです。
まずは、どこを見れば分かるかを書いておくだけで十分です。
通帳や印鑑は「場所」だけでもよい
通帳や印鑑の情報を書く時は、慎重に考える必要があります。
終活ノートに、暗証番号やネットバンキングのパスワードをそのまま書くのは危険です。
誰でも見られる場所に置いてしまうと、悪用されるリスクがあります。
最初に書くなら、
・主に使っている銀行名
・通帳の保管場所
・印鑑の保管場所
・重要書類をまとめている場所
・緊急時に誰が確認してよいか
くらいで十分です。
暗証番号やパスワードそのものを書く必要はありません。
家族が困らないための情報整理と、親の財産を不用意にさらすことは違います。
ここは分けて考えることが大切です。
スマホやパスワードは、全部書かなくていい
最近は、スマホの中に大切な情報が入っていることが増えています。
連絡先、写真、LINE、メール、通販、サブスク、ネット銀行、決済アプリなどです。
ただし、スマホのパスワードや各種IDをすべて終活ノートに書くのは慎重にした方がよいです。
最初に書くなら、
・スマホの通信会社
・家族への連絡方法
・充電器の場所
・よく使うアプリ
・スマホで管理しているサービスがあるか
・困った時に誰へ相談するか
くらいで十分です。
パスワードそのものは、管理方法を家族で相談してください。
誰でも見られる紙に書いておくと危険な場合があります。
葬儀やお墓の話は、後からでもよい
終活ノートというと、葬儀やお墓の希望を書かなければいけないと思うかもしれません。
しかし、最初からそこまで書く必要はありません。
葬儀やお墓の話は、親にとって重いテーマです。
「まだ考えたくない」
「縁起でもない」
「家族に任せる」
「今は書きたくない」
という場合もあります。
その場合は、無理に書かなくて大丈夫です。
まずは医療、薬、連絡先、書類の場所から始める。
葬儀やお墓の話は、親が話せそうなタイミングで少しずつ確認する。
この順番で十分です。
親に終活ノートをすすめる時の言い方
親に終活ノートをすすめる時は、言い方が大切です。
避けたいのは、
「終活ノートを書いておいて」
「亡くなった後に困るから」
「葬儀や相続のことを決めて」
「子どもに迷惑をかけないようにして」
という言い方です。
これでは、親が身構える可能性があります。
おすすめは、次のような言い方です。
「急に病院へ行く時に困らないように、保険証やお薬手帳の場所だけメモしておかない?」
「終活というほど大きな話じゃなくて、病院に持っていくものリストを作っておきたい」
「全部を書く必要はないよ。まずはかかりつけ医と薬のことだけで十分」
「自分たちが探し回らないように、どこを見ればいいかだけ分かるようにしておきたい」
このように、目的を小さく伝えると、親も受け止めやすくなります。
子どもが代わりに書いてもよい
親が自分でノートを書くのを面倒に感じる場合は、子どもが聞きながら書いても構いません。
たとえば、帰省した時に、
「お薬手帳はどこ?」
「かかりつけ医はどこ?」
「保険証類はどこにある?」
「緊急時は誰に連絡してほしい?」
と聞きながら、子どもがメモします。
親に全部を書かせようとすると負担になります。
会話しながら、子どもが少しずつ書く方が進みやすいこともあります。
ただし、親の同意なく勝手に書類を探したり、スマホや通帳の中身を見たりすることは避けてください。
信頼関係を壊すと、その後の話し合いが難しくなります。
ノートの置き場所を決めておく
終活ノートや家族用メモを作ったら、置き場所も大切です。
せっかく書いても、家族がどこにあるか分からなければ役に立ちません。
置き場所は、
・重要書類と同じ引き出し
・保険証券や年金書類の近く
・家族が知っている場所
・本人が管理しやすい場所
などが考えられます。
ただし、誰でも見られる場所に置くのは注意が必要です。
個人情報が含まれるため、保管場所は慎重に決めてください。
「必要な家族は場所を知っているが、他人が簡単には見られない」
この状態が理想です。
最初に書く内容の例
最初の1ページは、次のような簡単な形で構いません。
病院に行く時に必要なもの 保険証・資格確認書: 寝室の引き出し お薬手帳: 食器棚の上の小物入れ かかりつけ医: 〇〇医院 かかりつけ薬局: 〇〇薬局 緊急連絡先: 長女 〇〇 実家の鍵: 長男が合鍵を持っている 入院時に持っていくもの: 眼鏡、スマホ充電器、下着、洗面用品
このくらいでも、急な時には十分役立ちます。
きれいに書く必要はありません。
完璧に埋める必要もありません。
まずは、家族が探し回らないためのメモを作ることが大切です。
終活ノートを作る時に注意したいこと
終活ノートを作る時は、いくつか注意点があります。
まず、親に無理に書かせないことです。
書きたくない項目があるなら、空欄で構いません。
次に、個人情報の扱いに注意することです。
通帳、印鑑、保険証券、スマホ、パスワードなどの情報は、書き方や保管場所に注意が必要です。
また、終活ノートは法的な書類ではありません。
遺言書のような法的効果を持たせたい場合は、専門家に確認する必要があります。
終活ノートは、家族が困らないための情報整理として考えるのが現実的です。
あわせて読みたい記事
親の終活ノートを作る前後には、次の記事も参考になります。
・親が元気なうちに確認しておくべき20項目
何から確認すればよいか迷う場合は、全体像を先に見ると整理しやすくなります。
・親の入院前に確認しておきたい書類
急な入院で家族が困らないために確認したい書類を整理しています。
・親のスマホ・パスワード問題で家族が困ること
スマホやデジタル情報について、家族が確認しておきたいことを整理しています。
・親の通帳・印鑑・保険証券を聞く時の言い方
お金目当てと誤解されないための聞き方を確認できます。
まとめ
親の終活ノートを作る時、最初からすべてを書こうとしなくて大丈夫です。
相続、葬儀、お墓、財産の話から始める必要もありません。
まず書きたいのは、急な入院や体調不良の時に家族が困らない情報です。
・保険証や資格確認書の場所
・お薬手帳の場所
・かかりつけ医
・かかりつけ薬局
・緊急連絡先
・保険証券の場所
・実家の鍵
・スマホの充電器
・入院時に持っていくもの
このくらいからで十分です。
終活ノートという名前が重ければ、「病院に行く時のメモ」「家族用メモ」でも構いません。
大切なのは、親に何かを急いで決めさせることではありません。
家族が困らないように、必要な情報を少しずつ残しておくことです。
最初は1ページだけ。
書けるところから始めてみてください。
この記事は、家族で話し合うための一般的な情報整理を目的としています。法律・税務・医療・介護・相続・遺言・不動産・葬儀などの具体的な判断が必要な場合は、各分野の専門家や事業者に確認してください。
親の終活ノートを作る時は、何から書けばよいか迷いやすいものです。
当サイトでは、家族で確認しやすいように「親が元気なうちに確認する20項目チェックシート」を用意しています。
一度にすべてを埋める必要はありません。
まずは、医療、薬、連絡先、重要書類の場所など、書きやすい項目から使ってみてください。

