親の終活ノートを作るなら最初は何を書く?エンディングノートが重く感じる家族へ

親が元気なうちに確認すること

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ノートが白紙のままなら、まずは日付と、本人と確認できたことを一行だけ残してみてください。

最初の書式は「確認した日」「本人と確認できたこと」「未確認・保留にしたこと」の3行です。親の情報を網羅するページではなく、一つの話題について、次の家族が続きを確認できるページを作ります。

この記事では、当サイトで作成した記入用の書式と、説明のための記入例を紹介します。実際のご家庭の記録ではありません。確認項目の全体像は親が元気なうちに確認する20項目で整理しています。

最初に書くのは、本人と確認できたこと一つ

「お薬手帳の置き場所」「残しておきたい写真」「困ったときに相談したい人」など、本人が話してもよい項目を一つ選びます。必ず医療の話から始めなければならないわけではありません。

親が自分で書いても、了承を得て子どもが聞き書きしても構いません。聞き書きした場合は、本人の言葉と、子どもの考えを分けてください。

横浜市南区も、エンディングノートを自分の思いや希望を書き留める覚書として紹介しています。書類の一覧だけでなく、本人が大切にしていることを残す使い方があります。横浜市南区の案内

最初の1ページに使える記入用の書式

下の3行を、普通のノートや家族用メモに書き写して使えます。分からないことは「未確認」、今は話したくないことは「保留」と残します。埋めるために答えを推測する必要はありません。

確認した日:
本人と確認できたこと:
未確認・保留にしたこと:

本人の言葉を聞き書きした場合は、そのことが分かるように残します。詳しく書きたくなったら、下の項目を必要な分だけ追加してください。最初から埋める必要はありません。

必要になったら追記する項目
確認した日:
今回の話題:
一緒に確認した人:

本人の言葉・希望:
確認できた事実:
確認方法(本人に聞いた/一緒に見た等):
未確認・保留にしたこと:

次に一つ確認すること:
次に見直すきっかけ:
共有してよい相手・範囲(本人に確認):

「希望」と「事実」を分けるのが、この書式のポイントです。「近くの病院へ通いたい」は希望、「現在は○○医院へ通っている」は確認した事実です。どちらも大切ですが、同じ意味ではありません。

記入例1:お薬手帳を一緒に確認した場合

以下は架空の記入例です。ご家庭に合わせて書き換えてください。

今回の話題
お薬手帳を必要なときに探せるか。
本人の言葉・希望
「普段は自分で持っていたい」
確認できた事実・確認方法
本人と一緒に、普段の通院用バッグに入っていることを確認した。
未確認・保留
別の病院の薬も同じ手帳にまとまっているかは未確認。
次に一つ確認すること
本人がよければ、次の通院時に薬局へ確認する。
共有範囲
本人の了承を得て、通院を手伝う家族に限って共有する。

「薬は全部分かった」と広げず、確認できた範囲だけ残します。薬の内容や飲み方は、このメモだけで判断せず、医療者に確認してください。持ち物全体は入院前の書類と薬の情報で確認できます。

記入例2:写真を片付ける話をした場合

こちらも説明のための架空例です。

本人の言葉・希望
「旅行の写真は、まだ自分で選びたい」
確認できた事実
写真の箱は処分しないことで、本人と確認した。
未確認・保留
どの写真を誰に渡したいかは、まだ決めていない。
次に一つ確認すること
次の帰省で、本人が見たいアルバムを一冊だけ一緒に見る。

「写真の整理は家族に任せる」と書き換えないことが大切です。選ぶのを手伝うことと、処分を任されることは違います。

子どもの推測は、本人の希望として書かない

たとえば「母は大きな葬儀を望まないはず」は、まだ子どもの推測です。本人がそう話していないなら、「葬儀の希望は未確認」と記録します。

本人が「任せる」と話したときも、何を任せたいのか確認できていなければ、その範囲は未確認です。話せた言葉だけを残し、家族に都合のよい結論を補わないようにします。

何を聞くかより、質問のしかたを見直したい場合は、親の終活で避けたい聞き方で、決めつけを含む質問を確認できます。

書かない情報と、保管・共有の決め方

家族へ見せるメモに、暗証番号、パスワード、復旧コード、カードや本人確認書類の番号、鍵の保管場所を書かないでください。鍵について残すなら、「合鍵を持つ人」「必要なときの受け渡しを相談する相手」にとどめます。

書類の詳しい保管場所や連絡先も、むやみに広める情報ではありません。本人と相談し、必要な家族だけが確認できる保管先と共有範囲を決めます。記入済みのページを、そのまま家族グループやSNSへ送らないようにしてください。

スマホの有料サービスが気になる場合は、パスワードではなく契約名から残す方法を参考にできます。

更新するときは、古いメモを無言で書き換えない

病院や連絡先が変わった、本人の希望が変わった。そんなときは、再確認した日と変更した内容を残します。以前のページを使わないことも、共有した家族へ伝えてください。

「親とまだ確認していないが、子どもがこうしたい」と思った内容は、本人の希望の欄ではなく、次に相談することへ書きます。転居や通院先の変更などを、見直しのきっかけにしてもよいでしょう。

ノートで残す希望と、正式な手続きは分ける

この記入用の書式は、家族が会話の続きを確認するためのメモです。財産の分け方に法的な効力を持たせたい場合や、代理手続きを頼みたい場合は、このメモだけで済ませず、必要な方式や権限を専門家・関係機関へ確認してください。

遺言書の方式や残し方については、政府広報オンラインの遺言書の案内で確認できます。

今日は、確認した日と一行だけ残す

「写真はまだ自分で選びたい。処分は保留」。これも一つの記録です。今日書ける一行を、本人と確認して残すところから始めてください。

項目を選ぶための一覧には、無料20項目チェックシートを使えます。PDFには分かったことを短く残し、詳しい会話はノートに書く、と使い分けても構いません。

この書式・記入例は当サイトが作成した一般的な情報整理用です。実際の相談記録や、個別の法律・医療上の助言ではありません。